画像
レストランに続く新サービス!!
「ゆっくりくつろげる店」をつくろう
2018年7月にオープンした「並木街珈琲」。ふわふわのパンケーキとネルドリップコーヒーが人気の、ジョイフルのカフェ業態です。この企画が立ち上がったのは2017年のこと。当時ジョイフルで、レストラン業態に続く新規事業のアイデアを探していたのがきっかけでした。
大きな方針は「ゆっくりとくつろげるお店がつくりたい」という社長の言葉。プロジェクトに集められた3人の社員は市場調査をはじめます。人がゆっくりくつろぎたい時、どんなお店に行っているのかを知るためです。そこで見えてきたのが車で気軽に通える『郊外型カフェ』というニーズ。当時この業態は全国的に人気が高まってきている最中で、今回のプロジェクトにはうってつけの舞台でした。チームはさっそく新業態の方向性を『郊外型カフェ』に決定。いよいよプロジェクトが動き始めました。
勝負のカギは「独自性」
調査でみつけたヒットの鍵
方向性が決まった次は、具体的にどんなカフェにするのかを考えます。プロジェクトを成功させるためには、ここが一番のキモ。ライバルのお店に勝つためにはどんな商品・サービスを提供すべきか、強いオリジナリティが必要です。
カフェづくりがもちろん初めてな3人は、まず全国のあらゆるカフェを視察しました。おいしそうなメニューやきれいな食器を見かけたらメモ。いい内装や接客のやりかたもメモ。ときには同じ店を何度も訪れ、自分たちの店づくりに活かせそうなアイデアを溜めていきました。また、どんなお店にするかをチーム内だけで考えるのではなく、多くのジョイフル社員からも意見をもらい、自分たちのやりたいカフェを成功させる確率を上げていきました。
打ち合わせと調査と分析を繰り返すこと8ヶ月。『どんなカフェにするか』という、無限にある選択肢の中から3人が選んだのは「看板商品はパンケーキとネルドリップコーヒー」そして「内装と家具にこだわった店内と上質な接客」。たくさんのお店を訪れ、たくさんの意見を聞き、たくさんの時間をかけて築き上げた、チームでいちばん自信のある案でした。
みんなの理想をカタチに!!
オープンまでの
ラストスパート
お店のコンセプトを決めた3人は、それを実際にカタチにするために動き出します。まず、調理面では水分を飛ばさずに食材を焼ける「スチームコンベクション」を導入。また、鮮度が命である野菜は、毎日お店に持って来てもらうような流通ルートを開拓しました。さらに、レシピ開発にも徹底的にこだわりレストラン業態では使わない食材も確保。おいしい料理をつくるために最高の環境を作っていきました。
店内空間では、社長とともに家具や内装を選定。総額1億円以上をかけて理想のカフェを作りあげました。接客でもレストラン業態とは全く異なる発想で「手間をかけるからこそ生まれる価値」を意識し、オープニングスタッフとも共有。レストラン業態では味わえないような「おもてなし」をお届けする準備をしました。
着々と迫る開店日に向けて、山盛りの課題を次々にクリアしていく開発チーム。こうして立ち上げから1年が経過した2018年7月。無事、並木街珈琲をオープンさせました。
アイデアと
ユーモアが詰まった
並木街珈琲オリジナル戦略!!
開発チームが練りに練った並木街珈琲の「コンセプト」は見事に的中。とろけるような食感のパンケーキにネルドリップコーヒー、居心地の良い店内空間と接客は大きな話題を呼び、またたく間に人気の喫茶店へと成長します。そんな並木街珈琲の成長を支えたのが、スタッフたちの独自企画です。
例えばクリスマスでは、店内にもみの木を設置しクリスマスツリーにしたり、店の外に電飾を巡らせたりと次々とアイデアをカタチに。なかでも商品開発課の協力のもとに開発した「クリスマスディナー」は、その画期的な取り組みが大きな話題となりました。
そんなオリジナリティあふれる企画を、シーズンのイベントごとに次々と実施。お客様に笑顔を届けたのはもちろん、開発チームをはじめスタッフの働くみんなのやりがいにもつながりました。
画像
あなたなら何に挑戦する?
並木街珈琲のヒットは、レストラン業態にも波及しました。カフェ業態のために考えた具材の盛り付けや器選びが、レストラン業態にも応用されはじめたのです。レストランだけをやり続けていては得られなかった相乗効果。現在、ジョイフルではカフェ業態の他にも、そば居酒屋「二五十」など、いろんなお店づくりに挑戦しており、今後も新しい発見と成長の可能性があるでしょう。
もっと多くのお客様に笑顔をお届けするために、フードビジネス企業として、かつてないサービスへの挑戦を続けるジョイフル。会社を引っ張っていく新しいサービスを思いつくのは、あなたかもしれません。