ジョイフルの職場環境を
さらに良くする「人のチカラ」
ジョイフルではいろんな立場の人が自分らしく働けるように、様々な制度を用意しています。例えば、育児休業明けでもまだまだ育児をがんばりたい社員のための「育児短時間勤務」や、資格の勉強時間などを確保する「自己啓発休業」など。また『勤務区分制度』を活用すれば、地元で働き続けることもできますし、逆に日本全国・海外で働くこともできます。そんな、多様な働き方を可能にしている一番の要因はやはり人のチカラです。人材を確保するいいアイデアはないか。ジョイフルでは、さらなる労働環境の進化のために常にアンテナを張っていました。
そんなジョイフルにいいニュースが入ってきたのが2019年1月のこと。『外国人採用』についてのルールが緩和され『短大・専門学校卒』の採用もOKになったのです。新たな人材が増えることで、今いる社員たちの働き方はこれまで以上にフレキシブルにできると考えたジョイフルは、採用課に「短大・専門学校卒の留学生の採用」を強化するように指示。採用課は、留学生がジョイフルで働くために必要な法律上の手続きや、採用試験の問題づくりなど、これまで取り組んだことのないプロジェクトに挑むことになりました。
日本人とは違う!!
前例のない採用フローをつくれ
調べたところ、留学生採用には様々な手続きが必要だと知った採用課。自社だけではとても準備を進められないとわかり、外国人採用のプロである行政書士と外国人支援団体に話を聞きに行きます。それと並行して「短大・専門学校卒の留学生」のための採用試験問題も制作。どんな問題を出せば日本語のコミュニケーション能力が測れるか、採用課で何度も議論を重ねました。
準備はそれだけではありません。入社後、日本人と同じ社員教育プログラムではついていけないだろうということを見越して、教育訓練課に留学生向けの独自プログラムを考えてもらうように依頼したり、入社後の配属先候補を決めておいたりと、部署や社内を縦横無尽に駆け巡り着々と準備を進めました。
言語の壁を超えて
ひしと伝わる留学生の熱意
採用課は、採用フローをつくりあげていくと並行して、専門学校を訪問し企業説明会も行いました。配布資料は難しい漢字をなるべく使わないようにし、イラストをふんだんに盛り込んでいます。それでもやはり「福利厚生」など言い換えるのが難しい言葉があったり、求人票の見方をよくわかっていない学生も多くいたりと、ジョイフルの魅力を伝えるのに一苦労。言語の壁に阻まれながらも、根気強く説明を続けました。
そんななかで気づいたのは、留学生のモチベーションの高さです。「飲食の知識を得て、ゆくゆくは自営業がしたい」「母国で日本での経験を生かしたい」。カタコトではあるけれど、留学生はみな思いを持っていました。そもそも「日本で様々なことを学びたい」とはるばる来日している彼ら。かなり明確な目標を持っていると感じると同時に、そんな彼らにジョイフルで働いてもらうにはどうすればいいか、真剣に悩む日々が続きました。
まるで田畑を耕して種をまくように、社内体制を整備して学生へ地道なアプローチを続けた採用課。はじめてその努力が芽吹いたのは2019年11月のこと。ついに専門学校から1人の留学生の入社が決まりました。念願だったプロジェクトの成功。スタートから約10ヶ月が経過したときのことでした。
次世代の組織づくりへ
採用課が仕掛ける
新たな取り組み
2020年2月、採用課はプロジェクトの成功を引きずることなく、新たな目標を掲げました。それは留学生の『アルバイト採用』です。短大・専門学校卒の留学生は法律上、入社しても最長5年。最初の1~2年は仕事に慣れるために訓練も必要です。ですがアルバイト採用することで、入社前にジョイフルの仕事を学ぶことができ、入社後は即戦力として最長5年の間活躍することができます。アルバイトをしている留学生のおよそ40%が飲食店で働いている日本。今後のジョイフルの躍進に欠かせない外国人材の確保と、彼らが成長できる環境の整備をめざし検討を重ねています。
新たな採用ルート開拓プロジェクトを無事成功させた採用課。より多様な働き方ができる次世代の組織づくりへ、その挑戦はこれからも続きます。